初心者必見!OBSの全ての初期ソースについて解説します!
今回は、OBS Studioをダウンロードした際に初期で備わっている全てのソースの使い方を紹介して行きたいと思います。
なお、この記事で紹介している内容は以下の動画でも確認することができますので、良ければ参考にしてみてください。
<初心者必見!OBSの全てのソースについて解説します!【OBS初心者向け使い方動画】>
アプリケーション音声キャプチャ
OBSで「通話音声」や「BGM音声」「ゲーム音声」など、「PC上で鳴っている音声」を管理する場合には、「デスクトップ音声」という音声にまとめて集約されます。
「デスクトップ音声」に関しては後述の「音声ミキサー」項目で出てくるのですが、この「まとめて集約される」という性質で困ってしまうことがあるので、その場合に使用されるのがこの「アプリケーション音声キャプチャ」です。
このソースを使用すると、BGMや通話音声、ゲーム音声などの音量を「個別にキャプチャ」することができます。
言い換えれば、「本来であればデスクトップ音声として集約されてしまう音声を、個別に管理することができる」のがこのアプリケーション音声キャプチャです。
ウインドウキャプチャ
「ウインドウキャプチャ」は、PC上で別ウインドウとして立ち上げている「Google Chrome」「LINE」「PDFファイル」などをシーンに取り込むことができるソースです。
このソースは非常に汎用性が高く、多くの場面で使われます。
注意点
「ウインドウキャプチャ」は、「アクティブなウインドウをキャプチャするソース」です。
言い換えれば、「最小化表示されてしまっているウインドウ」を捉えることができません。
ゲームキャプチャ
「ゲームキャプチャ」は、Steamなどの「PC上で立ち上げているゲームソフトのウインドウ」をキャプチャするソースです。
一見、ウインドウキャプチャと似ているソースになっているのですが、「ゲームキャプチャ」を使用すると、「ウインドウキャプチャ」では実現できない部分をキャプチャできたり、より滑らかにゲーム映像をキャプチャしたりすることができます。
しかし、一部のゲームウインドウは「ゲームキャプチャ」でキャプチャを行うことができないため、そのようなウインドウは「ウインドウキャプチャ」でOBSに取り込みます。
シーン
「シーン」ソースは、作成したシーンを丸ごとソースとして取り込むことができるソースです。
例えば、2つのシーンを作成したとします。
シーン1では、たくさんの画像ソースやテキストソースが配置されている
シーン2では、何もない状態
このような状態の場合に、「シーン2」で「シーン1」をソースとして取り込むことで、シーン1の画面を丸ごとシーン2に取り込むことができるというものです。
このソースには、「ソース数を節約できる」という利点があります。
テキスト(GDI+)
「テキスト」ソースは、文字通り「配信画面上にテキストを配置することができる」ソースです。
このテキストソースは、Windows/macOSによってプロパティで設定できる内容が少し異なります。
ブラウザ
「ブラウザ」ソースは、OBSの中でブラウザを立ち上げることで指定のURL内容を表示することができるようになるツールです。
それ以外にも、htmlファイルを読み込むことにより、指定のオブジェクトを表示することが可能です。
このソースは非常に応用性が高く、様々な外部ツールと連携した動作も行うことができます。
例えば、視聴者のコメントに反応して画像や音を表示することなどもできます。
メディアソース
「メディアソース」は、動画や音声ファイルなどを再生することができるソースです。
メディアソースのプロパティウインドウから「参照」を選択し、任意の動画や音声ファイルを選択する事でソースとして追加する事ができます。
動画や音声を「ループ再生」したい場合には、プロパティウインドウ内の「繰り返し」部分にチェックボックスを入れましょう。
なお「再生している動画の残り時間」は、メディアソースをクリックすることによりシーンステータスバーに表示されます。
映像キャプチャデバイス
「映像キャプチャデバイス」ソースは、「カメラ映像やキャプチャーボード映像を取り込む事ができる」ソースです。
近年ではWEBカメラを使用したリモートワークなども増えており、ロジクール製のc922nなどのWEBカメラを直接PCに対してUSB接続してミーティングを行う会社員の方も少なくないでしょう。
そのような「映像ソース」を追加する際に使用するのがこの「映像キャプチャデバイス」です。
映像キャプチャデバイスのプロパティウインドウから、任意のソースを選択する事で好きな映像を取り込む事ができます。
この映像キャプチャデバイスは、初めてOBSを触る方にとっては少し難しい概念が含まれています。
例えば、「ビデオカメラなどの映像」をOBSに取り込む場合を想定してみましょう。
PCにはHDMI端子が付いているので、一見、ビデオカメラに付属しているHDMI出力端子と、PCに付属しているHDMI端子を接続すればビデオカメラ映像が取得できるのではないか」と思ってしまいがちですが、実はこの方法では映像を取り込む事ができません。
「映像キャプチャデバイス」として認識できるのは、「映像をキャプチャする事ができるデバイスがUSB接続されている場合」、もしくは「PC上で美顔カメラを起動していたり、特定の映像キャプチャアプリケーションが起動している場合」であるため、直接HDMI端子を認識する事ができません。
この場合には「キャプチャーボード」と呼ばれる、HDMI映像をUSBに変換する事ができる機材をPCとビデオカメラの間に有線接続することにより、映像キャプチャデバイスとしてキャプチャーボードが選択できるようになります。
トラブルシューティング参考
画像
「画像」とは、その名の通りPC上に保存されている好きな画像を追加する事ができるソースです。
画像ソースを選択すると開かれるプロパティウインドウから「参照」を選択し、好きな画像を選択する事で追加ができます。
画像スライドショー
「画像スライドショー」とは、「一定の時間間隔で複数の画像をスライドショー形式で表示する事ができるソース」です。
「画像」ソースとは異なり、「画像スライドショー」ソースのプロパティウインドウを開くと「複数の画像」を追加することができます。
時間間隔は同ウインドウ下部の「表示時間」部分から調節する事ができます。
画像と画像が切り替わる際のトランジションエフェクトも設定可能です。
画面キャプチャ
「画面キャプチャ」とは、PCモニター上に表示されている映像をそのままソースとして取り込む事ができるソースです。
このソースは「デスクトップ画面を見せたい場合」や、「PC画面上の特定の位置(右上など)で入れ替わり立ち替わり違う画像や動画を表示したい」場合などに役立ちます。
初期状態でこのソースを使用すると、以下のような「画面ループ」が起こります。
これは、「画面キャプチャ」として取り込んだ画面の中にOBS画面が含まれていることから、無限に階層が増えていくために起こる現象です。
この現象を回避するためには、「スクリーンキャプチャからOBSウインドウを非表示にする」必要があります。
OBS右下のコントロールドックから「設定」を開き、「一般」項目から「スクリーンキャプチャからOBSウインドウを非表示にする」にチェックボックスを入れます。
この設定を行うことで、画面キャプチャソースの中でOBSウインドウを認識しなくなるため、画面ループを回避する事ができます。
色ソース
「色ソース」とは、単色の背景を生成できるソースです。
このソースを使用すると、好きな色の長方形が生成されます。
例えば、「背景を黄色にしたい」「背景を真っ白にしたい」と言う場合など、画面デザイン上で色味のある下地が欲しい場合に役立ちます。
WEB上でダウンロードした単色の背景の場合は、解像度によって拡大表示すると少し粗くなってしまう場合があるため、色ソースとして追加する事がおすすめです。
音声入力キャプチャ
音声入力キャプチャとは、特定のシーンに対してソースとして追加することができるマイク音声です。
OBSには初期設定で「音声ミキサー」部分に「マイク」があるため少しややこしいのですが、この「マイク」は「グローバル音声デバイス」と呼ばれており、全てのシーンに共通の音声が適応されます。
言い換えれば、「特定のシーンにだけ音声を流す」ことはできません。
そこで登場するのがこの「音声入力キャプチャ」で、「特定のシーンにだけマイクソースを追加したい」と言う場合に役立ちます。
予め、「グローバル音声デバイス」におけるマイクと干渉しないように無効にしておき、ソースから音声入力キャプチャを追加します。
追加された音声入力キャプチャのプロパティからマイクを選択することで、特定のシーンにのみ音声入力ソースを追加することができます。
このソースは、「トイレ休憩中」「場面転換中」などの際に誤ってマイク音が入らないようにするなどの際に使用すると便利です。
音声出力キャプチャ
音声出力キャプチャとは、特定のシーンに対してソースとして追加することができるデスクトップ音声です。
このソースは、音声入力キャプチャの「デスクトップ音声版」です。
マイクと同様に、初期で音声ミキサー上に存在しているデスクトップ音声は「グローバル音声デバイス」と呼ばれており、全てのシーンに共通の音声が適応されます。
この「デスクトップ音声」を個別のシーンにだけ入力したいと言う場合に使われるのが「音声出力キャプチャ」です。
一見、「音声「出力」キャプチャ」と表記されているのでややこしいのですが、「音声を出力している場所(=デスクトップ)」の音声をキャプチャするソースであると読み替えるとわかりやすいかもしれません。
特定のシーンにだけBGMを流したい、ゲーム音声を流したい、Discord通話音声を流したい場合などに活用できます。
まとめ
以上、OBSの初期ソースについて解説させていただきました。
当サイトでは、他にもOBSの使い方に関する様々な記事を公開しております。
おすすめのマイク設定なども以下の記事で公開しておりますので、良ければ参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。