音声入力キャプチャとグローバル音声デバイスは何が違う?OBSの音声に関する機能を理解しよう!
今回は、OBSのソース「音声入力キャプチャ」「音声出力キャプチャ」「グローバル音声デバイス」についてのお話です。
これ、一体何に使うの?OBSで音声を出すときは、音声ミキサーに既にあるマイクやデスクトップ音声で良いんじゃないの?という方に向けた記事になります。
OBS (Open Broadcaster Software) は、画面録画やストリーミング配信に使われるソフトウェアです。
その中でも「音声入力キャプチャ」や「音声出力キャプチャ」「グローバル音声デバイス」は、音声関連の設定に関わる重要な機能です。
ここでは、これらの機能と、他の音声関連設定との違いについて詳しく説明します。
なお、こちらの記事で紹介している内容は、以下の動画でも説明しておりますので良ければ参考にしてみてください。
<OBSの音声入力キャプチャ・音声出力キャプチャって何?どんな時に使うの?【OBS初心者向け使い方講座】>
音声入力キャプチャや出力キャプチャは「ソース」である!
最初に結論を言ってしまえば、この2つは「ソース」であるという点が、グローバル音声デバイスの「マイク」や「デスクトップ音声」とは決定的に異なります。
これらは「ソース」なので、「ソース」として埋め込まれているシーンにだけ聞こえる音声ということになります。
言い換えれば、音声入力キャプチャが埋め込まれていないシーンでは音声がならないので、「特定のシーンにだけ音声を流したい」「特定のシーンにだけ音声を流したくない」というような場合に有効です。
音声入力キャプチャ
マイクや外部の音声デバイスからの音声を取り込む機能です。 マイクを使っての実況や、外部の音声デバイスから音声を取り込みたい場合に使います。
いわゆるグローバル音声デバイスの「マイク」と同様です。
音声出力キャプチャ
PCのスピーカーやヘッドフォンからの音声をキャプチャする機能です。ゲームの音や動画の音など、PCからの音声を録音や配信に含める場合に使用します。
PC上で再生されている音声を録画や配信に含めたい場合、例えばゲーム実況などでゲームの音声を取り込みたい時に使います。
いわゆるグローバル音声デバイスの「デスクトップ音声」と同様です。
音声ミキサーとは?
音声に関する単語がごちゃごちゃと出てきて混乱すると思いますが、OBSの真ん中下に初期ドックとして備わっている「音声ミキサー」は、音量調節を行う部分です。
OBS内で複数の音声ソースのボリュームを調整したり、特定の音声ソースをミュートする機能です。例えば、マイクの音量とゲームの音量のバランスを調整する際に使用します。
音声ミキサーの「・・・」をクリックすると、「オーディオの詳細プロパティ」という項目にアクセスすることができますが、こちらについては以下の記事で説明しておりますので気になる方は参考にしてみてください。
グローバル音声デバイスとは?
一方で「グローバル音声デバイス」とは、すべてのシーンに共通で適応される音声ソースのことを指しています。
OBSの「設定」内の「音声」タブで、デフォルトの音声入力デバイスや音声出力デバイスを設定する機能です。この設定により、新しくシーンを作成した際に自動的にデフォルトの音声デバイスが追加されます。
全体に流したい音楽やマイクなどはこちらで管理し、特定のシーンにだけ流したい音声やBGMは音声入力キャプチャや音声出力キャプチャなどの個別ソースで管理するのが良いでしょう。
まとめ
- 「音声入力キャプチャ」と「音声出力キャプチャ」は、特定の音声デバイスをキャプチャするためのソースとして追加される機能です。
- 一方、音声ミキサーは既に追加された音声ソースの音量を調整するためのツールであり、グローバル音声デバイスはデフォルトの音声デバイスを設定する機能です。
これらの機能を適切に使い分けることで、OBSを使った録画や配信をより効果的に行うことができます。
OBSの音声周りは非常に話題の多い分野です。
音声を綺麗にするプラグインなんかもあったりするので、こちらの記事もよければ参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。