【初心者向け】OBS Studioで映像と音声がズレている場合の原因と対策まとめ

OBS Studioを利用している中で、音ズレに困る瞬間はありませんか?

この記事では、その解決策をお伝えします!

ライブ配信中に映像と音がズレてしまう、という問題はよくあります。

音が遅れていたり、映像が音に追いついていないといった現象が起こると、配信の楽しみが半減してしまいますよね。

私自身、何度も経験しています。「次回の配信でも同じことが起こったらどうしよう…」という不安は頭から離れません。

そんな皆さんのために、この記事ではOBS配信で音ズレが発生した場合のチェックポイントを紹介します。

【2023年最新】初心者必見!OBSで「音ズレ」が起きている場合の解決方法5選を勉強しよう!【OBS初心者向け使い方動画】

音ズレの3つの主要な原因

音ズレが起きる主な理由は大まかに3つに分けられます。

  1. サンプリングレートの不一致
  2. 音声デバイスやミキサー、フィルタの遅延
  3. フレームドロップ

それぞれの問題とその解決法を詳しく見ていきましょう。

原因1:サンプリングレートの不一致

サンプリングレートとは、アナログ信号をデジタル化する際の「標本化」の回数を指します。サンプリングレートが高ければ高いほど、音をより詳細に、より正確に表現することができます。
しかし、問題は、OBSの設定で指定したサンプリングレートとPCのサウンドデバイス設定のサンプリングレートが一致していないと、音ズレを引き起こすことがある点です。

解決法:サンプリングレートの調整

これを解消するには、まずOBSの設定を開きます。


「音声」の中にある「サンプリング周波数」を48KHzに設定します。48KHzと44.1KHzに大きな違いはありませんが、48KHzは映像業界でよく使われる設定で、より広い音質の表現が可能です。


次に、PCのサンプリングレート設定も確認していきます。
サウンドの設定から「入力デバイス」を選択してプロパティを開きます。


「入力設定」から「形式」部分でサンプリングレートを変更することができます。ここを48000Hzへと変更します。

原因2:音声デバイスやミキサー、フィルタの遅延

長く使ってきたマイクやキャプチャーボードの性能が低下して、音声が遅れることもあります。
このような遅延はOBSの「オーディオの詳細プロパティ」から調整することができます。

解決法:音声デバイスの調整

「オーディオの詳細プロパティ」から「同期オフセット」を選択し、音が遅れないように値を調節します。


「同期オフセット」は音声ソースを特定の時間だけ遅らせることができる機能です。プラスの値を設定すれば音を遅らせ、マイナスの値を設定すれば音を早めることができます。
例えば、同期オフセットが50msで設定されている場合は、50ms(=50/1000秒)音を遅らせることができます。

また、音ズレが発生しているソースのプロパティから「デバイスのタイムスタンプを使用」のチェックを外すと、問題が解決することもあります。

原因3:フレームドロップによる音ズレ

単純にPCの処理能力が追いついていないために音ズレが発生している場合もありますので、フレームがドロップしていないか確認します。

解決法:フレームドロップの対策

OBSの「ドック」または「表示」から「統計」を選択します。


画像右上のように、数値が赤くなっている時はドロップしたフレームが発生してあり、負荷が非常に高く配信がカクついている状態なので、一刻も早く対処が必要です。

また、音声ビットレートも確認しましょう。音声ビットレートは映像ビットレートに比べると小さな値ではありますが、プラットフォームによって推奨ビットレートの値が定められています。
この値を超えた状態で配信してしまうと、時間の経過とともに音のずれが生じる傾向にあります。

例えばYouTubeの推奨音声ビットレートは128であるため、OBSの初期設定である音声ビットレート160で配信を続けていると徐々に音ズレが発生するケースがあります。

まとめ

以上、OBSで音ズレが発生する主な原因とその対策をご紹介しました。音ズレの問題解決は難しいかもしれませんが、ここで紹介したポイントを押さえて、配信の品質を保つことが可能です。

他にも、音質を良くする「VSTプラグインの使い方」の記事になどもありますので、参考にしてみてください。

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皆さんおはようございます、ひとみマンです。 本日も無料のライブ配信ソフト「OBS」の使い方の説明をしていきたいと思います。 この記事で紹介している内容は、以下の動画…

音声に関するトラブルはすぐに原因を特定することが難しく、複数の設定が絡み合って問題が起きているケースが多いため、問題が起こったときにどの部分を調整すればよいかを理解することで、迅速な対応が可能になります。

今後も楽しいライブ配信を続けていきましょう!