OBSで配信テストを行う際の手順はこれがおすすめ!
OBSで配信テストを行う際の手順について説明していきたいと思います。
回線速度の確認
まずは、回線速度を確認しましょう。
スピードテストを行うサイトは複数ありますが、例えば以下のサイトでのテストを行ってみましょう。
例えば、以下のような数字が表示された場合、
・上りの速度:57Mbps
・下りの速度:66Mbps
となります。上りの速度とは「ライブ配信をする際に必要なアップロード速度」で、下りの速度は「YouTubeや配信を見る際に必要なダウンロード速度」という意味合いになります。
どのくらいの速度が出ていれば大丈夫か、という点については多くの議論がなされておりますが、一般的に「個人で家からライブ配信を行う」場合に関して言えば、20Mbps程度出ていれば特に問題はなく配信を行うことができるでしょう。
山奥から5Mbpsの環境で配信をしなければならない・・といったような場合には、配信ビットレートを極端に落とすなどの対応が必要になります。
限定公開でのテスト配信
YouTubeライブをはじめとしたライブ配信プラットフォームの多くには、「限定公開」で配信をする機能が備わっています。
限定公開についての解説は以下の動画で紹介しています。
<意外と知られていない、YouTube配信で「本番と同じ環境・ストリームキー」で「テスト配信」する方法>
統計項目の確認
OBS Studioには、配信に関する様々な数値を確認することができる「統計」という機能が備わっています。
上部のツールバーから「ドック」「統計」を選択しましょう。
統計を開くと、様々な項目が書かれています。
注目すべきポイントとしては、
・黄色や赤になっている文字はないか
・右上の「FPS」の値が設定したFPS値を下回っていないか
・逃した/スキップされたフレームの分子が増えていないか
となります。
黄色や赤になっている文字がある場合は、一刻も早く修正が必要な状態です。ソースを減らしたりビットレートを調節したり、急速な対応が必要です。
FPS値が下回っている場合は、設定したフレーム数を実現できていないという結果になりますので、FPS値を下げたりソースの調節、解像度の低下などの対応が必要になります。
逃したフレームなどの数値が増えている場合には、他に負荷を与えているソフトウェアがないかをStudioにで確認した上で、ビットレートや管理者権限等の対応が必要になります。
統計の味方については以下の動画をぜひご参照ください。
<OBSで配信中の異変と改善策に一瞬で気付ける「統計」機能の使い方を解説!!>
管理者権限で起動する方法は以下の記事に詳しい内容が書かれています。
ソースの追加
統計項目に関連しますが、「配信で使用するソース以上のソース」を加えてみましょう。
負荷をかけることで、どこまで耐えられるのかのシミュレーションを行うことができます。
原理は全く別になりますが、本番環境で「多くの視聴者がいるケース」を限定公開のテストで行うことはできません。
しかし、ソースを重くすることである程度の視聴者負荷を再現することができます。
必要以上の動画や画像を追加して、統計数値に異常値が出ないかを確認しましょう。
配信ログの確認
テスト配信が完了したら、配信ログを分析してみましょう。
OBSにはログファイルの分析機能が備わっているので、Log Analyzerというツールを使って分析をしていきます。
OBS上部のツールバーから「ヘルプ」を選択し、「現在のログファイルをアップロード」を選択します。
ログファイルのアップロードが行われますので、右側の「分析」ボタンをクリックします。
OBS Log Analyzerという公式ツールを通じたログファイル分析が行われます。
ブラウザでLog Analyzerのページに遷移するので、項目の確認を行います。
ここから先はケースバイケースですが、「Critical」「Warning」に書かれているアドバイスに関しては修正する必要があります。
「Info」に書かれているアドバイスは豆知識として認識しておきましょう。
ログに関する内容は動画でも紹介しておりますので是非確認してみてくだい。
まとめ
以上、OBS配信を行う際に確認したい事前手順について説明させていただきました。
当サイトでは、OBSの使い方に関する様々な記事を公開しております。
OBSからYouTubeへの配信方法や最適な設定についても以下の記事で紹介しておりますので、良ければ参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。