【2023年度最新】OBSでマイクノイズを除去するフィルタ: 初心者向けガイド
皆さんこんにちは、ひとみマンです。
OBSで配信や録音を行う際、外部からのノイズやマイクの持つ特性による雑音は聴き手にとって非常に気になるポイントです。
幸い、OBSにはこのようなノイズを除去または減少させるための機能がいくつか搭載されています。
ここでは、それぞれのフィルタについて、その特徴と適切な使い方を初心者向けに解説します。
こちらの記事で紹介している内容は、以下の動画でも確認することができますので参考にしてみてください。
OBS Studioの音質設定まとめ(ノイズ除去・コンプレッサー・ゲイン・ビットレート)【初心者向け講座】
1. ノイズゲート (Noise Gate):
ノイズゲートは、音量があるしきい値以下の時にマイク入力をミュートすることで、背景ノイズや微弱な音をカットするフィルタです。
- 利点: 低い音量の雑音を効果的にカットできます。
- 注意点: 設定が厳しすぎると、発話の初めや終わりが不自然にカットされることがあります。
ノイズゲートはノイズかどうかの判定ではなく音の大きさによってカットするフィルタなので、「ノイズ抑制」フィルタの方が自然にノイズ除去を行うことができます。
2. ノイズ抑制 (Noise Suppression):
ノイズ抑制は、常時入る背景ノイズ(エアコンの音やPCファンの音など)を低減するフィルタです。
- 利点: 背景の定常的なノイズを効果的に低減できます。
- 注意点: 設定が強すぎると音質が悪化する場合があります。
ノイズ抑制フィルタは「高(RNNoise)」と「低(Speex)」があります。環境に応じて使い分けるようにしましょう。
3. コンプレッサー (Compressor):
コンプレッサーは、音の大きさの差を狭めることで、大きな音は小さく、小さな音は大きく調整します。これにより、発言時の音量の変動を減少させる効果があります。
- 利点: マイクへの近接や離れ方による音量の変動を緩和します。
- 注意点: 設定が強すぎると、音が不自然になることがあります。
- 項目:「比率」とはどのくらい音を小さくするかを示しています。アタックタイムやリリースタイムは初期値で大丈夫です。
コンプレッサーは少し強いフィルタなので、音声が途切れ途切れになるなという印象の場合は、コンプレッサーは外しておきましょう。
ノイズ抑制フィルタだけでなく、様々な音声フィルタについては以下の記事で説明しておりますので、良ければ参考にしてみてください。
マイクノイズ除去のステップ:
- 環境を整える: まず、物理的なノイズを減少させることが最も効果的です。部屋の窓を閉める、静かな場所を選ぶなどの対策を取りましょう。
- フィルタを適用: OBSのマイク/オーディオソースを右クリックし、「フィルタ」を選択します。
- フィルタの追加:画面左下の「+」ボタンをクリックし、上記のフィルタを1つずつ試してみます。それぞれのフィルタの設定を調整しながら、最もノイズが少なく、自然な音質になる組み合わせを見つけるよう心がけましょう。
- 設定を調整: 各フィルタには様々なパラメータがあります。例えば、ノイズゲートの場合は「閾値」と「リリース時間」などの設定が重要です。最初はデフォルトの設定からスタートし、自分の環境や目的に合わせて微調整していくと良いでしょう。
- テスト: フィルタの設定や調整後は、必ずテスト録音を行い、実際の出力音質を確認しましょう。この時、日常の喋り方や、特に大きな声、小さな声を使っての確認が推奨されます。
- 複数のフィルタの組み合わせ: ノイズゲートやノイズ抑制を単体で使うだけでなく、コンプレッサーと組み合わせることで、更にクリアな音声を得ることができる場合があります。
メリットと注意点
- 音質向上: 正しくフィルタを設定することで、背景ノイズを大幅に低減し、視聴者にとっての聞きやすさを向上させることができます。
- 柔軟性: OBSのフィルタは高度にカスタマイズ可能であり、あなたの環境やニーズに合わせて調整することができます。
- 注意: ただし、フィルタの過度な使用や設定の誤りは、音質の悪化や声の歪みを引き起こす可能性があります。設定を変更する際は、常にテスト録音を行い、音質を確認するよう心がけましょう。
また、音声フィルタはかける順番によって結果が異なります。詳しくはこちらの記事で説明しておりますので参考にしてみてください。
まとめ
OBSの音声フィルタは、簡単な設定で高品質な音声を得るための強力なツールです。しかし、その効果を最大限に活かすためには、適切な設定と継続的なテストが不可欠です。
本来はハードウェアとしての音声ミキサーを外部接続したいけど予算的に難しい、などの場合はOBS音声フィルタをうまく活用することで、予算をかけない音質調整を行うことができるでしょう。
始めは難しく感じるかもしれませんが、少しずつ慣れていくことで、配信や録音の音質を大きく向上させることができるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。