【2023年度最新】OBSの配信負荷を確認できる「統計」ドックの見方について説明します
今回は、OBSで負荷を確認する方法の一つである「統計」の見方について説明していきたいと思います。
「統計」ドックは、OBSの配信や録画のパフォーマンスをリアルタイムで確認するためのツールです。
この記事では、初心者向けに「統計」ドックの各項目と数値の変化についてわかりやすく解説していきたいと思います。
OBSでの配信や録画の品質をチェックするためには、「統計」ドックが非常に有用です。このドックでCPUの負荷や配信の遅延、フレームの落ちなどをリアルタイムで確認できます。
なお、この記事で説明している内容は、以下の動画でも説明しておりますので参考にしていただければ幸いです。
OBSで配信中の負荷を確認できる「統計」の見方について完全解説します【OBS初心者向け使い方動画】
まずは、統計ドックはどこで確認することができるのかを見ていきましょう。
「統計」ドックの開き方
統計ドックは、上部メニューの「表示」から「ドック」を選び、「統計」にチェックを入れると表示されます。
各項目については、以下のとおりです。
OBSの「統計」ドックの各項目の説明
CPU使用率
OBSが使用しているCPUの割合です。高すぎるとPC全体の動作が重くなることがあります。明確に何パーセントを超えると負荷が大きくなるというのは使用しているPCによって異なりますが、10%を超えている場合は要注意です。
メモリ使用量
OBSが使用しているメモリ量です。十分な空きメモリが必要ですが、メモリがパンパンになることは珍しいです。
フレーム/秒 (FPS)
映像のフレームレートです。通常は30または60に設定します。設定した値よりも小さな値になっている場合は、処理が追いついていないという意味合いになりますので、ソースを軽くしたり、配信設定を軽くしたりする必要があります。
レンダリングラグが原因で逃したフレーム
シーンで作っている映像を作ろうとした時に、作成遅延してしまっているフレーム数を指しています。分子の数字がどんどんと増えている場合には映像処理が追いついてないことを示しているため、ソースの軽減などの処理が必要です。
エンコードのラグが原因でスキップされたフレーム
エンコーダがエンコードを試みたにも関わらず、描画されなかったフレーム数を指しています。分子の数字がどんどんと増えている場合には、エンコーダの変更やビットレート、解像度の数値を下げることなどが必要です。
統計の数値が変化する際の対処法
- CPU使用率が高い時: エンコード設定を下げるか、不要なソースを削除します。
- メモリ使用量が高い時: 不要なアプリを閉じるか、PCのメモリを増設することを検討します。
- キャッチアップフレームやスキップフレームが多い時: ネットワークの改善や、PCの性能向上が必要な場合があります。
まとめ
「統計」ドックは、配信や録画の健康状態を一目で把握するための非常に役立つツールです。
特に配信中にトラブルが発生した場合、このドックを見ることで原因を素早く特定し、適切な対処を行うことができます。
初心者の方でも、これらの基本的な項目を理解しておくと、OBSの使用がよりスムーズになるでしょう。
OBSの基本的な使い方については、こちらの記事を参考にしていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。